【塾講師】特に思春期の複数の男子生徒への対応はハード。しかし直に彼らを知る貴重な機会となり、後々の心理士の仕事で大いに役立つことになった話

【塾講師】特に思春期の複数の男子生徒への対応はハード。しかし直に彼らを知る貴重な機会となり、後々の心理士の仕事で大いに役立つことになった話

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
28歳〜32歳頃

【当時の職業】
中高受験用の学習塾でアルバイトの講師の仕事をしていました。

【当時の住まい】
賃貸マンションで独り暮らし。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
転職して、違う業種で働いている





【就職のきっかけと経緯】
当時、社会人大学生として大学に入り直していたため、そのための資金を稼ぐために時給のよい講師のアルバイトを選んで応募しました。

【環境と仕事内容】
仕事内容は小学生と中学生の受験指導、熟の規模はチェーン校であったため比較的大きく私の所属していた校舎にも20〜30人の講師がいました。
教科は英語と国語。
生徒たちは比較的のびのびとしていましたが、親は受験に対して真剣。
勤務時間は週3〜4日で夕方17時頃〜22頃までの勤務。
休日はシフト制で、土・日も生徒たちの模擬試験に付き添ったり、研修や面談などの業務あり。
給与は時給1300円位。

【大変だった時期】
塾講師の仕事を初めて2年位たった頃に、中3の受験生のクラスを担当させられるようになった頃が特に大変でした。




【大変だったこと】
小中学生の受験指導をしている大手の学習だったのですが、中学3年生の男子生徒ばかりのクラスを担当させられた時が特に大変でした。
思春期の男子生徒たちで講師に対する反抗心やかまってほしい心理が混在し、授業にいろいろなかたちで口を出したり、こちらの要望通りに学習に集中してもらえなかったりで、対応に苦労しました。
また、その他のクラスにおいても、クラス分けはあるもののそれでもクラス内の能力差が比較的大きいため、皆に理解してもらえるように教務するためにどうすべきか苦心しました。
さらに、講師が皆いっぱいいっぱいに授業を担当していたため、急な休みが必要になったときに代替で担当していただける別の講師がおらず、休みたくても休めない環境も不便に感じていました。

【大変だった期間】
上記の中3男子を受け持つようになってからは、その状況に対応できるようになるまで1年位は特に大変だったように思います。




【当時の心境】
自分自身も社会人入試をしてその大学に編入したかたちであったため、環境に慣れたり、皆が既に習得した学習分野まで追い付くための勉強がハードであったりして、多忙な塾講師との両立は心理的ストレスもわりと大きかったです。
それでも、塾講師はやりがいのある仕事でもあり、なんだかんだ言ってもいずれの生徒にも愛着を抱いてもいましたので、塾講師の仕事も熱心にやっていたと思います。

【職場が大変だった原因】
思春期の男子生徒に対する自分自身の理解不足や、彼らを学習に集中させることができるほどの魅力的で意義のある授業を展開する教務力が自分に不足していたためであったと思います。




【仕事で良かったこと】
受験のための学習塾でしたので、やはり担当した生徒たちが(小学生であっても、中学生であっても)志望校に合格できたという嬉しそうな報告を受けた時は、とても嬉しくやりがいを感じました。
また、小学生の生徒たちを校外の模擬試験会場などに引率していくときなどに、和気藹々とコミュニケーションを取りながら過ごせた時間はとても楽しく幸せな気持ちになれました。




【特にひどかった最悪の出来事】
塾講師の仕事にも慣れてきて、それなりに成果を出せるようになってきた頃(入職して3年目位の時)、お世話になってきた社員の男性講師から「新しくできた校舎で自分が校長をすることになったので、そちらの校舎に一緒に移ってほしい」と依頼されて移ってから最悪の出来事がありました。
その講師とはそれまでも同じクラスの別の教科を担当するなどペアを組むことも多く、うまく協力態勢を組んできており信頼していたため、その講師の依頼ならばと思い新しい校舎に移ることに同意しました。
しかし、新校舎に移ってから、その講師の態度や言動がおかしくなり、今振り返ればセクハラとしか言いようのないことをされていたのですが、その講師がそこでは校長であり、また、タッグを組んで一緒に担当しているクラスも多かったため、きっぱりと拒絶できない状態が続いてしまい今振り返れば最悪なブラック状態であったと思います。




【相談した人・助けてくれた人】
上記の男性講師とのことについては、男性講師が多い職場であったこともあり塾内には相談できる相手はおらず、結果的には、自分の中でなんとかうまく距離をとるよう努めて解決しました。
また、思春期の男子生徒に対する対応については、ちょうど自分が社会人入試で編入した大学の学科が心理学であったため、発達心理学の授業などを通して学んで対応を変えていくことで解決していきました。
なお、教務力につきましては、先輩の講師に相談してアドバイスをもらったり(その先輩が各生徒にどのように対応していたかなど具体的な個々人への対応方法や、その先輩の生徒たちへの熱い思いなどがとても参考になりました)、自分でも教務力を高める方法を学んだり研究するなどして解決していきました。

【改善のための行動】
先輩講師に相談したことで、先輩の生徒たちに対する熱い思いを受け取れたことが、特に自分を鼓舞してくれました。
また、ちょうどその先輩が担当していたクラスを私が引き継いでいたこともあり、先輩が各生徒たちにどのような期待や可能性を抱いているかを知れたことで、私から見た生徒の能力の印象にとどまらない潜在的な生徒たちの可能性に私の意識が広がったことが良かったと思います。
複数の目で生徒たちを見ていくことの大切さに気付けたように思います。




【現在の状況と心境の変化】
当時の塾講師のアルバイトをしていた時期から10年以上たっており、今では当時の大学で学んでいた心理学を活かした仕事をしています。
大手の塾ではあったのですが、最近ではあまり目にすることがなくなったので、規模が縮小したのか、もしかしたらもう無くなってしまったのかもしれませんが、私自身は卒業と同時にその塾講師の仕事からは離れており、現在の仕事や私生活は比較的充実していると思います。

【学んだこと】
現在は様々な年齢のクライエントさんと関わる心理士の仕事をしておりますので、当時、多くの子供たちと深く関わり、特に思春期の生徒たちの対応の難しさを経験したことは、その年代の心理的特徴を経験を直に知るためにも大変学びになっており、現在の臨床活動にとても活きていると感じます。



【当時の自分へのアドバイス】
生徒たちの対応に苦慮して大変な思いをしているとしても、そのことを解決しようとして試行錯誤しているすべてのことが、後々のために必ず大きな学びや糧になると今の自分は実感できているので、当時の自分にもそれを伝えて、自分を信じて頑張ってほしいです。
それと同時に、あまり力み過ぎないよう、ほどよく気を楽にして臨むくらいの方が心に余裕もできて解決策が見つかりやすいので、リラックスしてとも伝えたいです。